CAMBRAのセミナーにいってきました
7月にCAMBRAのセミナーに行かせていただきました。このセミナーでは、世界で行われている予防歯科などについて沢山のことを学ばせていただきました。 CAMBRAとは?CAMBRAはカリエス・マネージメント・バイ・リスクアセスメントの略で、予防歯科が発達しているアメリカで、フェザーストーン教授が提唱しているう蝕(むし歯)予防法で、リスク評価に基づくう蝕(むし歯)管理のことです。 具体的にどのように行う事なのかというと、患者さまの過去のう蝕経験、現在のお口の中の状態、歯科の定期点検の受診頻度、砂糖の摂取量や頻度、唾液検査の結果など他にも項目があるのですが、そこからお一人お一人のう蝕のなりやすさの度合いというものをハイリスクやローリスクなどとリスク評価します。う蝕になりやすいハイリスクならば、それに応じたリスクを下げるための方法をリスク評価に基づいて歯科医院でご提案させていただきます。そして、歯科医師と衛生士が患者さまと共にお口の管理を行っていくことです。 私は今回このCAMBRAのセミナーに出席し、歯科衛生士として患者さまお一人お一人に合った予防法を提案し、少しでもむし歯になりにくい口腔内環境をつくるお手伝いができるように、これからもたくさんの勉強をして知識を増やしていきたいと思いました。 セミナーでは他にも、海外と日本での予防歯科に対する意識の違いがあること、また予防に欠かすことのできない高濃度フッ素についても勉強になりました。海外では、フッ素はミネラルとして扱われており、五大栄養素として受け入れられています。 他にも、日本で一般的にお子さまの初めての歯科検診は市町村など公的機関で行っている1歳半検診が多くの方の歯科検診デビューですが、海外では一本目の歯が生え始めるとすぐに歯科検診に行かれる方が多いそうです。 また、日本ではむし歯や歯が痛い、歯肉が腫れてから歯科医院に行くというかたが多いのですが、海外ではむし歯になる前に歯科医院に行き、う蝕(むし歯)予防を行っている方が多いそうです。 この話を聞き、海外と日本の歯に対する意識の違いがとてもよくわかりました。 この意識の違いは、日本人が持つ歯科医院のイメージが痛い・怖いからあまり行きたくないと考える方が多いのに対して、海外の方は普段から予防の為に歯科医院を利用することが多いので、歯科医院ではお口の中をキレイにお掃除してもらうので気持ちよく、スッキリとした気分になれる良い場所であると思う方が多く、日本人のようにあまり行きたくない好きではない場所というイメージは薄いようです。 この話を聞いて、日本でも予防歯科に対する意識がもっともっと上がればいいなと思っています。 むし歯予防には、日々の歯磨きだけでなく、定期的な歯科受診で歯科衛生士というプロが行う口腔内清掃、むし歯になりにくい強い歯をつくるために必ず必要となるフッ素が大切です。 このように、今回のセミナーで学んだことを今後活かしていくように、また予防歯科の大切さを患者さまにお伝えしていけるように精一杯頑張っていきます。