歯科衛生士ってどんなお仕事?
先日、幼いころより当院へ定期健診やクリーニングに通ってくれている高校生の患者さまと将来についてのお話をする機会がありました。彼女は歯科衛生士学科のある大学に進学し歯科衛生士になりたいと思っているとのこと。私は歯科衛生士として働いてきて、小さかったこの患者さまが歯科衛生士になりたいと思ってくれていることがとてもうれしく思いました。
今回は、その歯科衛生士という職業についてお話ししたいと思います。
日本の歯科衛生士は、高校を卒業後、歯科衛生士養成機関(専門学校・短期大学・大学)で、歯科衛生士として求められる知識や技術を習得します。そこを卒業後、国家試験に合格したのち厚生労働大臣から歯科衛生士免許証が与えられ、歯科衛生士名簿に登録されるのです。歯科衛生士は、歯・口腔の健康づくりをサポートする国家資格を持った専門職です。
ではどんなことをするのでしょうか?
おもな仕事の内容は
-
歯科予防処置
歯を失う原因の90%をしめるむし歯と歯周病の二大疾患を予防する処置をします。
処置としては
『フッ化物の塗布』
歯垢・歯石など口腔内の汚れを専門的に取り除く『機械的歯面清掃』など、予防的な医療技術を行います。 -
歯科診療補助
歯科はチーム医療で行われていますので、歯科衛生士は歯科医師の診療補助や歯科医師の指示を受けての歯科治療の一部を担当し患者さまの治療にあたります。 -
歯科保健指導
乳幼児期から高年期までの、健康なかただけではなく病気や障がいの持つ方など全ての方に必要なそれぞれに合った、口腔清掃法の指導、訪問口腔ケア、食育支援、摂食・嚥下機能訓練などの指導や支援を行います。
当院では現在7名の歯科衛生士が在籍しています。
専門学校や短期大学を卒業した歯科衛生士、一般大学を卒業後さらに専門学校へ進み資格を習得した歯科衛生士、専門学校を卒業後さらなるステップアップのためにカナダ・アメリカなど海外で勉強をして資格を取得した歯科衛生士など、経歴・年齢もさまざまですが、通院してくださる患者さまのお口の健康を守るために、日々勉強し、がんばっております。
ときには不行き届きな点もあるかとは思いますが、何なりとお気軽にお声がけいただき、ご質問や疑問、気になることなどをご相談ください。